里山わらじランラン・ウォーク2013 ランラン・ウォーク&収穫祭!

今年から始まったプロジェクト「里山わらじランラン・ウォーク」。

これは里山の古道を整備し、同時に休耕田を開墾し、お米をつくり、わらじを編んで、稲刈り後そのわらじを履いて整備した里山を走ったり、歩いたりしよう!という農とスポーツと手仕事がコラボした前代未聞のプロジェクトだ。

鴨川地球生活楽校2012に来ていた源ちゃんが、うちの裏山の古道を見た時、ここをわらじで走りたいと言ったのが始まりだった。

そして、今年から20〜30年耕作放棄地されていた田んぼの開墾を素手で始めたのだった。

藪を払い、笹を切り出し、ススキの根を掘り起こし、雑木を切り、長老のこんぴらさんがユンボで竹の根を掘り起こしてくれ、さらに200メートルもパイプを繋ぎ沢から水を引き、田んぼを復活させた。

里山の古道は倒木を片付け、水の流れる溝を切り、石を退かし、土留をつくり、橋を掛け、歩きやすいように整備した。

そして長老のきんざさんからわらじ作りを教わり、なんとかわらじを編み、稲刈り後の10/12(土),13(日)、いよいよ里山ランラン・ウォーク&収穫祭を迎えた。

秋晴れの当日、わらじを履いた奇人変人が里山に約20名も集まった。スタート時には、わら細工の師匠きんざさんも応援に来てくれ、きんざさんに祝福の言葉を頂いた。

長老きんざさんに教わって作ったわらじ

長老きんざさんに教わって作ったわらじ

サクサクと落ち葉を踏みしめながら歩き出すと、わらじの履き心地は驚くほど快適で、不思議と足の裏から喜びを感るのだ。

あれっ、なんだろう、この気持良さは?

今まで、体験したことのない感触だった。ビリビリと心が震え、嬉しくなっちゃうから、微笑みながら僕は歩いた。わらじを履いて微笑みながら里山を歩く僕は、かなり変態である。(笑)

目の前の大地から、お米をつくり、目の前のわらから生活の道具をつくり、

それを履いて目の前の里山を歩き、目の前の仲間たちと助け合いながら、楽しく暮らす。

これで良かったんだな、文明って。

何だか、わらじを履いて歩いているだけで、哲学的なキブンになった。

でも今は、はるか遠くの国から、資源やエネルギーや食糧を運び、大量生産大量消費大量廃棄の社会を作り上げ、僕らはとうとう百万年も管理しなければならない放射能廃棄物のゴミまで出してしまった・・・。

わらじを通して「母なる地球」が足の裏から語りかけてくる、僕らの進む方向を。

「こっちだよ、こっちだよ」って。

里山の古道は、絵のように美しく、

空はどこまでも青く、

風が気持ち良く頬を吹き抜け、

森の木漏れ日がキラキラと宝石のように輝き、

夢のように美しい時間が流れてゆく。

「気持ちいいでしょう」

また「母なる地球」が足の裏から優しく語りかけてくる。

山から降り、古民家ゆうぎつかの庭でみんなと乾杯を何度もした。

おめでとう、おめでとうって。

里山から持ってきた薪をかまどにくべ、炊いた新米に舌鼓をうち、

友人のさとみさんがプレゼントしてくれたイノシシ肉と

たかちゃんが差し入れしてくれた野菜で、

村の長老たちが焼いた炭に火をつけバーベキューを堪能した。

すべてが里山にあるじゃないか!

「ほら、ここに答えがあるでしょう?」

また「母なる地球」がささやいた。

わらじを履いて里山を歩くということは、まるで足の裏で母なる地球とコミュニケーションをとるようだった。

わらじは僕に新しい気づきを与えてくれ、この日、僕の中の新しい回路が開かれた気がする。

3日目の10/14(月・体育の日)に源ちゃん、山ちゃん、ルイスさん、みさこさん、タッキーの5名の有志が残り、集落の草刈り&電柵の移動に参加してくれた。飛び入りで中野くんも来た。中野くんは卒論で地域通貨安房マネーをテーマに書くので、ちょくちょく鴨川へ取材に来ている東京大学農学部の4年生だ。他に鴨川の「虹の村のみかん屋たけちゃん」も手伝いに来てくれ、総勢7名の応援隊だ!

集落の草刈りや電柵の維持管理は高齢化の進む限界集落では、年々厳しくなってきたので、今回はたくさんの友人達に声を掛け、応援を頼んだのだ。

奥山と隣接している釜沼北集落は鴨川市で一番早く獣対策のため電柵を集落全体で設置したのだ。

しかし10年以上経った電柵は劣化が激しく、去年から少しずつ張り替えているのだ。

この電柵がなければ、奥山から増えすぎたイノシシ、猿、鹿が集落へドシドシ降りてきて、もはや農業が成り立たないほど田畑やミカン畑が荒らされてしまう。

この電柵のおかげで、村の暮らしは守られているのだ。

若い人が手伝いに来てくれたので、集落のみんなは喜んで受け入れてくれた。

今回は手伝いがいなかったら、とても一日では終わらなかっただろう。

あの土木作業を心良く引き受けてくれた友人達には本当に感謝だ。

ユンボも出動した大工事となったが、おかげさまで今までよりずっと管理しやすい電柵になった。

増加する獣、耕作放棄地、荒れる里山、少子高齢化、後継者不足、TPPと問題ばかりに見える農村に、今、新しい風が吹いている。

今回のわらじラン&収穫祭には地元釜沼北集落で生まれ育った柴崎晃見(てるみ)さんも参加してくれた。日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、フランス語の6ヶ国語が堪能な語学の天才晃見さんは、ホンダに勤め海外での生活が長く、40年間ふるさとを離れていたからこそ、この釜沼北集落の素晴らしさを再認識している。数年前からネットで僕の活動をチェックしてくれていて(こういう所ネットってホントすごいよね)、最近直接お話しする機会があり、ここ釜沼北集落は誰がなんと言おうと「世界一美しい村だ!」と、意気投合したのだ。(笑)

釜沼ラテンピープルと自称するブラジル人のように明るい晃見さんも、これから一緒にわらじランを盛り上げてくれるという。首都圏在住の地元出身者の強力な仲間が増えたのだ!

地元住民、都市住民、Iターン、Uターン、2地域居住者、外国人と続々と役者が揃ってきた。釜沼北集落の里山という舞台に、これから新しい物語が始まるだろう。

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